最初は鉛筆で書くと良いです。カリグラフィーの練習方法について簡単に解説
- 2021.04.07
- カリグラフィー
私のカリグラフィーの習い始めは、鉛筆で縦棒、横棒、斜め棒、最後に曲線という風に教わりました。
なぜ鉛筆かというと、線の強弱がよく分かるのが一つです。
線の強弱とは、楷書の筆法の三折法に似ている気がします。いわゆる「トン・スー・トン」です。
インクで書くと分かりづらいですが、実は、この「トン・スー・トン」を実践して書いています。
「トン」で力を入れ、「スー」では力を抜きます。
そうすることで、線に抑揚が付き、生きた線になります。
そんなに難しいお話ではありません。
「トン・スー・トン」のリズムで線の強弱を付ければ良いだけなのです。
最初は、線が縒れたり曲がったり傾いたりしますが、素早く書かずにゆっくり書くことを心掛けるように。
実際に書いた感じは、
縦棒の最初と最後は濃く太く、真中は薄く細くなっています。
これが「トン・スー・トン」のリズムで書いた結果になります。
鉛筆は、HBで十分ですが、B〜3Bくらいでも大丈夫です。ただ、同じHBでもメーカーにより書き味や硬さが微妙に異なりますので、ご自身の好みのものを探してみましょう。
そして、縦棒から始まり、アルファベットの大文字A〜Zまで練習し、次に小文字を練習してから、ペンに移るのが理想です。
ページトップの画像は、鉛筆で抑揚を付けてCalligraphyと書いてみました。
が、鉛筆ばかりだと飽きることもありますので、そこは各自思いのまま、鉛筆とペンを行き来したりして、文字書きを楽しんでいただければと思います。
片意地を張ったら、または肩肘を張ったらもったいないですからね。
因みに、ペンで書くとこうなります。
画像左がペンで「トン・スー・トン」した場合、画像右が「トン」のままの場合なのですが、あまり違い出ませんね(苦笑)
私の使用しているペン先が硬いものなので(→初心者が迷わないカリグラフィーペンまたはニブペンの選び方)、抑揚が分かりづらいのですが、左の方が上下曲がり角が太くなっているかと思います。右は上下と真中の線幅は一定かと思います。
以上、書き方の基礎についてでしたが、他にも、使用するインク(→おすすめインクの紹介)や書く紙、ペン先、それから下敷きなどは、書き易い環境を整える必需品になりますが、それらについてはまた追々紹介したいと思います。
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