先日、【ガンプラHG・RG】シャアザクIIの成型色とスタイルを比較してみたを特集したが、続けてMGシャアザクIIのVer.1.0とVer.2.0を比較してみたいと思う。
全体
Ver.1.0
- モールドが比較的多く表現されている。
- 機体色の赤色が濃い。HGより赤が強い。
- フレーム構造ではなく、HGのようなパーツ構成なので、HGのように組みやすい。
- シールドには予めデカールが貼られていた。なぜ?
- 動力パイプの制作はちょっと面倒くさい。
Ver.2.0
- モールドは比較的少なめでスッキリ。逆に自分でスジ彫りしやすい。
- 機体色は全体的に彩度の低いピンク。HGとも違う。RGに近い。
- フレーム構造で、外装を後から被せていく、現在的なパーツ構成なので、重量がある。
- 動力パイプの制作方法がよく考えられている。
頭部
Ver.1.0
- 比較的大きい。
- 他のザクⅡと共用なのか、頭頂部は別パーツ。
- モナカ割りで、ひょっとこ口に合わせ目が出る。
- ツノが大きめでディテールもあってカッコイイ。
Ver.2.0
- 比較的小さめ
- パーツを上下に被せる方式なので、合わせ目は動力パイプに隠れて目立たない。
- ひょっとこ口も一つのパーツになって装着するので合わせ目が無い。
- ツノは小さい頭部に合わせて小さめ。
腕部
Ver.1.0
- 関節が差し込み式で、HG感が否めないのが残念。
- ショルダーアーマーが小ぶり。
- 盾は長い。
Ver.2.0
- 前腕部が太い。
- ショルダーアーマーが大きい。
- 盾は短め。
胸部
Ver.1.0
- 前に突き出している。
- コクピットハッチが小さめ。
- 動力パイプ接続部が小さめ。
Ver.2.0
- Ver.1.0より前に全然出ていない。
- コクピットハッチが大きめ。
- 動力パイプ接続部が大きい。
腰部
Ver.1.0
- 後部スカートは動かない。
- スカート丈は長め。
- 前面に出ている。
Ver.2.0
- 後部スカートは可動する。
- スカート丈は短め。
- 前面は出っ張っていない。
脚部
Ver.1.0
- 太腿にモールドあり。
- 太腿はモナカ割りで前後に合わせ目が出る。
- 膝が大きい。
- 足首以下が大きい。
- 足の甲が長い。
- 爪先に関節がない。
- バーニアが軟質樹脂で安っぽい。
Ver.2.0
- 太腿はあっさりとしててモールドはほんの一部のみ。
- 太腿の合わせ目は左右にあり、段落ち加工すれば済む。
- 膝は小さい。
- 足首以下は小振り。
- 足の甲は短い。
- 爪先は別パーツで関節あり。
- バーニアはしっかりバーニア。
背部
Ver.1.0
- バーニアは大きい。
- 突起がある。
- ランドセルは真っ赤。
Ver.2.0
- バーニアは小さめ。
- 突起はない。
- ランドセルは彩度の低い紅色。
印象
Ver.1.0
- 全体のプロポーションに古さは感じない。
- これはこれで完成されている。
- 組みやすいので、MG入門に大変良いキット。
- 組みやすい分、合わせ目が目立つのはMGらしくなく、気になる。
- しょうが無いのだろうが、ヒートホークの成型色が赤色なのは、素組派にとっては残念。
- 個体差だと思うが、関節がゆるい。特に肘はぶらんぶらんで、武器を持つと重力に逆らえない。
Ver.2.0
- Ver.1.0から12年後のプラモなので、全体のプロポーションは洗練されている。
- フレーム構造を採用しているので、工程数が多くなり、組み上げるのに時間は掛かる。
- フレームに外装を被せていくので合わせ目が気にならない。
- 個体差だと思うが、腰の動力パイプが3つ割れた。動力パイプは成型時に予め軸にセットされていて、その先(写真で上部)に動力パイプ用の軸が繋がっており、そちらに移動させるという仕様なのだが、成型時の軸にパイプが食い込んでいて無理に移動させようとしたらパッカリ割れてしまった。
結論
Ver.1.0かVer.2.0か。
シン・マツナガ機の時は「両者とも買ってしまえ」と言ったが、シャアザクに関してはVer.2.0をオススメする。
Ver.1.0には安っぽさが漂う。関節の軟質樹脂が淡いグレーなのが原因。
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