1/100相当のウイングガンダムは、バリエーションが2つある。1つは1995年発売のHGだけど1/100版、もう1つは2010年発売のMG版、である。

その差、15年。

1995年版は1/100なのに「HG」の名を冠していて少々ややこしい。それはともかく、ガンプラの進化を感じることが出来る。

この記事では、各キットを以下の略称で呼んでいる。
1995年発売の1/100版1995年版
2010年発売のMG版MG

全体的な印象

1995年版

太くゴツい。マッシブで武骨。まるで武者頑駄無のよう。エッジが甘めだが、スジボリが細かく入っている。

1995年版 前面
1995年版 右側面
1995年版 左側面

MG

スタイリッシュで細身。エッジはそれなりに出ている。ディテールは成型色を別にして情報量を多くしている。

MG 前面
MG 右側面
MG 左側面

成型色の比較

1995年版

白色になる部分が淡いグレー。黄色部分はなんと金メッキ‼(武者頑駄無ポイ雰囲気の一端を担う)赤い部分はいわゆる真っ赤。関節はポリキャップ。武器類は青みの強いブルーグレー。

1995年版 金メッキ
1995年版 拳や膝関節などはブルーグレー

MG

白い部分は白、黄色い部分はオレンジ寄りの黄色、赤い部分は朱色がかった赤。関節はガンメタ。

MG 黄色
MG 拳・関節などはガンメタリック
白い部分の成型色、1995年版(左)は淡いグレー、MG(右)は白色

各部形状の比較

1995年版 上半身(頭部・肩部・腕部・胸部・腰部)
MG 上半身(頭部・肩部・腕部・胸部・腰部)

頭部

1995年版

大きい。両サイドの突起は短い。アンテナは太め。

MG

小顔。両サイドの突起は短い(HGAC版は長い)。アンテナは細め。

肩部

1995年版

大きく張り出している。

MG

小さめ。

腕部

1995年版

太くゴツい。その割に拳は小さめ。

MG

細め。その割に拳は1995年版より大きい。

胸部

1995年版

幅が広い。サーチアイは大きめ。

MG

細め。サーチアイは小さめ。

腰部

1995年版

前スカートおよび突起は大きめ。サイドスカートが意外に長い。

MG

前スカートおよび突起は小さめ。

脚部

1995年版

全体的に太く、ディテールも大きい。

1995年版 脚部

MG

ほっそりしていて長い。

MG 脚部

背部

1995年版

バックパックの成型色は青みの強いブルーグレー。ウイング短く、幅が広い。

1995年版 背部

MG

バックパックの成型色は青とガンメタ。ウイングは長く細い。

MG 背部

シールド

1995年版

成型色での色分けが中途半端。裏側はディテール無し。

1995年版 シールド

MG

裏側のディテールもある。先端に緑の透明パーツも。

MG シールド

武器類

1995年版

小さく短い。

1995年版 銃器

MG

長く、カートリッジが別パーツ。

MG 銃器

おすすめは…

MG版だが、金メッキされて武者頑駄無のような1995年版もいい味出しているので捨てがたい。

1995年版(左)とMG(右)