MGのザクII高機動型 黒い三連星は、Ver.1.0Ver.2.0の2種類存在する。

以前、MGザクⅡシン・マツナガ専用機のVer.1.0とVer.2.0を比較してみたので、それと余り変わらないかなと思ったのだが、成型色でMGらしからぬことが判明した。

今回は、成型色メインに、MGザクII高機動型 黒い三連星を観ていきたいと思う。(スタイルについては、MGザクⅡシン・マツナガ専用機のVer.1.0とVer.2.0を比較してみたをご覧ください)

成型色の比較

以下に、左にVer.1.0、右にVer.2.0の写真を掲載し、比較していく。

ただ、黒い三連星の塗装は、ネイビーブルーとダークグレーの色味が似ていて分かりづらく、塗り分けも意外に細かいので、説明書の完成見本を参照しつつ観ていくことにする。

右肩

左:Ver.1.0   右:Ver.2.0

この部分はVer.1.0の成型色はネイビーブルーで本体と同じ色である。一方、Ver.2.0ではダークグレーで本体とは異なる色である。
塗装色は、ブラックに近いミッドナイトブルー又はブラックのようである。

左肩

左:Ver.1.0   右:Ver.2.0

ここは、Ver.1.0の成型色はネイビーブルーで本体色と同じである。Ver.2.0ではパープル。本来の色はパープルであるので、Ver.1.0の成型色が本来と異なっている

腰部

左:Ver.1.0   右:Ver.2.0

正面中央の突起の成型色は、Ver.1.0はネイビーブルーで本体色と同じ、Ver.2.0はダークグレーで色分けされている。本来は本体色とは別色で色分けされないといけない。

左:Ver.1.0   右:Ver.2.0

高機動型たる所以の脛および脹脛は、本体と同色のネイビーブルーなのだが、Ver.1.0では太腿および足首と同じくホワイトで統一されてしまっている。シン・マツナガ専用機やジョニー・ライデン専用機ではこれらは同一色なので、恐らく金型が一緒と思われるために同一色になったと推測される。

ここを組んだときに、MGでも成型色での色分けがされないのか、と驚いてしまったのがこの部分である

足の甲

左:Ver.1.0   右:Ver.2.0

脛部分と同じ理由で、Ver.1.0ではホワイトになってしまったと思われる。本来はブラックに近いミッドナイトブルーないしブラックとなるはずである。

バーニア類

左:Ver.1.0   右:Ver.2.0

こちらも、Ver.1.0では本体と同色のネイビーブルーで、本来はブラックに近いミッドナイトブルーとなるはずである。Ver.2.0の成型色はブラックに近いダークグレー。

おわりに

マスターグレードにおいて成型色の色分けが不完全ということがある、ということを今回初めて体験して非常に驚嘆したことが何より。

素組派を自称してきた身としては、ちょっとショッキングな出来事なのでした。

おまけ

左:Ver.1.0   右:Ver.2.0

高機動型は人気機体なのだから、常に再販してもらいたい、特に黒い三連星は3体揃えが義務(笑)なのだから。Ver.1.0はVer.1.0で趣があるし、現代風の洗練されたVer.2.0も良いのだが、高騰している現状…