1/144相当のウイングガンダムは、バリエーションが2つある。1つは1995年発売の1/144版、もう1つは2013年発売のHGAC版、である。

その差、18年。

1995年版は「HG」の名を冠していないから、そこのところを勘案しないといけないが、ガンプラの進化を感じることが出来る。

この記事では、各キットを以下の略称で呼んでいる。
1995年発売の1/144版1995年版
2013年発売のHGAC版HGAC

全体的な印象

1995年版

太くゴツい。エッジが甘い。合わせ目が合いづらい。

1995年版 前面
1995年版 右側面
1995年版 左側面

HGAC

スタイリッシュで細身。エッジはそれなりに出ている。合わせ目もまあまあ合う。

HGAC版 前面
HGAC版 右側面
HGAC版 左側面

成型色の比較

1995年版

白色になる部分が淡いグレー。黄色部分は赤みが強い。赤い部分はいわゆる真っ赤。関節はポリキャップ。武器類は青みの強いブルーグレー。

HGAC

白い部分は白、黄色い部分は黄色、赤い部分は朱色がかった赤。関節はニュートラルグレー。

各部形状の比較

1995年版 上半身(頭部・肩部・胸部)
1995年版 下半身(腰部・脚部)
HGAC版 上半身(頭部・肩部・胸部)
HGAC版 下半身(腰部・脚部)

頭部

1995年版

大きい。両サイドの突起は小さい。アンテナは長め。

HGAC

小顔。両サイドの突起は長い。

肩部

1995年版

大きく張り出している。成型色での色分けは全くなされていない。

HGAC

小さめ。

腕部

1995年版

意外に細身。こちらの方が小さい。

HGAC

意外にもこちらの方が大きめ。

胸部

1995年版

広め。前方への出具合は控えめ。

HGAC

狭め。前方への出具合は多め。

腰部

1995年版

前面スカートは短め。

HGAC

前面スカートは長め。

脚部

1995年版

全体的に太く、ディテールも大きい。足首より下は成型色での色分けがなされていない。

HGAC

ほっそりしている。

背部

1995年版

バックパックの成型色は淡いグレー。ウイングが長方形に近い形状。ウイングの黄色い部分は成型色での色分けがなされていない。

1995年版 背部

HGAC

バックパックの成型色は青色。ウイングは三角形に近い形状。ウイングの黄色い部分は成型色での色分けがなされている。

HGAC版 背部

シールド

1995年版

嵩が高め。成型色での色分けがなされていない。

1995年版 シールド

HGAC

不自然のない形状。

HGAC版 シールド

武器類

1995年版

短く小さい。

1995年版 銃器

HGAC

長く大きい。

HGAC版 銃器

おすすめは…

やはり、HGAC版。

特に素組派の方はHGAC版しか無い。

昔を懐かしみたい方、自分のように比較してみたい方は、1995年版を購入されてみても面白い。安いですし。

2021年6月には、RG版が出るので、それまでに買い揃えておくのも一興ですね。

HGAC版(前)と1995年版(後)